ロードショーの鬼368

三河安祥以来の譜代、別所家は、大坂夏の陣にて権現家康の身代わりを務めたことで、代々将軍家の影武者を務めてきた御徒組。当代の当主佐兵衛は、いい加減な男でお勤めがおろそかになりがちだった。佐兵衛の弟彦四郎は、息子をもうけた途端、婿養子に入った家から離縁され今は実家の離れに母親イトとともに居候。兄嫁の千代には、冷たく当たられる毎日だった。しかし、彦四郎は、かつては、幕府の軍艦奉行見習い榎本釜次郎(武揚)と一二を争った秀才として知られた男であった。釜次郎が出世する前、不遇を託っていた時分にお参りをしたという稲荷の噂を馴染みの蕎麦屋甚平から聞きつけた彦四郎は、その稲荷をお参りすることを約束させられる。ところが、その稲荷を間違えたことから、貧乏神・厄病神・死神といった面々に取りつかれることに…。
浅田次郎の小説にしては救いのない話だった。
悪い話ではなかったけど、あまりにも報われなさすぎる。
原作を読んでみるか…。




